遺言
■遺言とは
遺言とは遺言者が行う意思表示で、その者の死亡によって効力が生じるもの
■なぜ必要か
遺言は残された遺族に対する、手紙(メッセージ)といえます。
具体的には、もし、貴方の死後、その遺産を特定の人に相続させたい場合、
あるいは、その遺産をめぐり、あなたの身内(相続人)が相続争いで困らないように
万一に備えて、貴方の意思を身内に伝えたい場合に作っておくのが遺言であります。
■作成時期
遺言を作ろうかなと思い立ったときです。
なぜなら、遺言とは亡くなった後に効力が発生するものです。
ですから、「ヨシ、作ろう!」というタイミングを逃してしまうと、
「まだいいか・・・」という気持ちになってしまいがちなものなのです。
そして、そのままズルズルと・・・。
そんなことにならないためにも、遺言を作ろうと決意したら、即実行に移すことが大事です。
遺言を作るという作業は結構大変な作業であり、
ただ紙に何かを書くというだけのものではありません。
まず、誰にどの財産を贈るのかを考え、
資産と負債を整理し誰にどのくらいの財産を贈るのかの振り分けをします。
このときに微妙な判断しなければならない場合もあります。
ただの手紙ではなく、法律文書を作ろうとしているのですから、
微妙な判断ができるときに作るのが、ベストな選択ですので、
元気なうちに作ることをお薦めします。
■遺言を書ける人
15歳に達したものは遺言をすることができます。
保護者の同意は不要。ただし、意思能力が無い者がした遺言は無効となります。
■その他
遺言による認知もできます。
胎児は、相続・遺贈については、すでに生まれたものとみなされます。
法律上婚姻されていない者(内縁関係にある者)に財産を譲るには遺言によることを要します。
共同遺言(2人以上の者が同一の証書ですること)は禁止されています。
遺言による廃除・廃除の取消もできます。
遺言による遺言執行者の指定もできます。
遺言による遺産の分割(5年を超えない期間)を禁ずることもできます。
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